商業施設データ
               

商業施設士
COMMERCIAL SPACE DESIGNER
商業施設士とは


■商業施設とは
私たちの営む経済生活のなかで、 自由な商行為を生業とする目的を持った 構築物または、これらに類する工作物内に設けられる施設の設備、装置および、装飾等から構成され、不特定多数の市民の社会的、文化的かつ経済的な利便のために利用されるものであり、商業活動の用に供する施設を言う。

■商業施設の種類は
・物品販売施設-------服飾用品販売業施設、生活文化用品洋品販売業施設、日用生活品・食品販売業施設、食品加工販売業施設
 飲食サービス施設----喫茶サービス業施設、軽飲食業サービス業施設、飲酒食サービス業施設、料理飲食サービス業施設、遊興飲食サービス業施設
・各種サービス施設----理容サービス業施設、美容サービス業施設、クリ-ニングサービス業施設・複合商業施設・展示施設
・その他の商業施設----ホテル、駅、銀行、各種スポ-ツ施設、観光用施設
・行政機関の一部-------教育や行政関係の社会的サービス施設

■商業施設士が求められる技能の範囲は
□コンサルタントとして
・計画の動機、目的、基本方針等に関する理解と確認 ・立地に対する検討評価 ・商業環境・商圏に  関する判断
・消費動向、購買行動に関する予測 ・利用客層の検討と設定 ・業種業態(商品、展示物提供品等を 含む)の方針の設定
・その他必要な事項

□プランナ-として
・名称・シンボルマ-ク等の構想
・適合規模及び直接営業部門と間接営業部門に必要な面積の算定並びに必要設備と機能配置計画
・施設の概要と配置及び動線計画の設定 ・外部、内部空間構成計画
・建築物等が指向する造形表現に関する提案
・開店時及び季節の催事等の計画
・工期及び予算配分計画
・その他、必要な事項

□設計者として
・内外装工事、設備工事及び空間構成に必要な設計図書
・家具、ケース、展示装置・器具、サイン等什器具の設計図書又は既製品の選定表
・商品、展示品及び什器具等の配置図 ・色彩計画及び照明計画
・情報伝達計画 ・工期及び工事費概算書
・その他必要な事項

□監理技術者として

・建築工事と内装工事・設備工事、什器具工事等の工期及び作業の調整
・工事期間中の営業活動の調整
・展示・装飾・照明・表示等の外部及び内部空間の構成、演出の調整
・その他必要事項

□工場制作管理
・制作に必要な工場の設備、技術者の資格と能力、受注条件等を調整し、
 制作計画の作成及び実施管理
・必要な施工図、見本の作成またh工場制作物の仮組を行い設計監理者の承諾を得る
・工場制作物の現場で取り合い、収まり、取り付け下地等の決定及び制作技術の指導
・現場への搬入日時及び搬入方法等の決定、現場工事との調整
・設計図書及び工事契約に合致する結果の検査、確認
・その他必要な事項

□引き渡し手続き
・諸官庁検査の立ち合い、必要な諸手続、届け出等の協力
・残工事や補修箇所等がある場合は、その処理方法を決定し承認を得る
・工事の変更に伴う工費の増減の確認及び清算
・工事完成時の状況を示す必要な図書の作成
・その他必要な事項

■商業施設士が求められる技能の範囲

□施工管理技術者として
*現場施工管理
・現場の調査、確認、工事の内容の把握
・工程表の作成及びその運用管理
・仮設、撤去工事等に必要な計画の作成及び実施の管理
・必要な技術者、労務、資材及び工事用機器の管理
・必要な施工図、見本等を作成し、設計者の承認を得る
・工事の取り合い、納まりの決定、施工技術及び養生等の指示
・工場制作物の現場組立て及び取り付け工事の調整、指導
・展示、装飾、照明、表示等の外部及び内部空間構成、演出の実施管理
・設計図書及び工事契約に合致する結果の検査、確認
・工事に必要な諸手続及び実行予算の管理
・その他必要な事項

□その他の技能
*地域環境保全業務
・商業街区や自然の景観との調和
・地域の商業活動との強調
・関係市民の生活環境の保全
・その他必要な事項

*防災・安全・衛生
・建築基準法・消防法等の届け出に協力し、検査に立ち合う
・営業状態の多様な変化等を考慮し、不特定多数の来店(来場)者に対する防災・安全・衛生の確保を 指導する
・ガス・電気その他の設備等の取り扱いについて、事故防止の配慮をする
・その他必要な事項

*防災・安全・衛生
・防災・安全衛生に関する必要な届け出
・工事者の資格等の確認
・材料・製品等の落下、転倒・盗難等の事故防止に関する適切な指示・指導
・取り付け・仮組工事等における足場等の安全の確認
・その他必要な事項

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商業施設士の義務

商業施設士は、商業施設の、イメージ構成、空間構成等を企画し、施設の中の販売設備や装飾、ディスプレイ等を設計し、それらの工事監理まで行う専門家です。商業施設を主たる対象とする企画・設計施工の総合会社及びデザイン事務所などを職域として活躍しております。              
(1) 商業施設士の企画業務
商業施設は、都市環境の大きな機能を担っております。消費者ニーズの多様化、ライフスタイルの個性化ゆとり、楽しみへの希求など、新しい生活意識のニーズを満たす商業施設のイメージづくりには高度な専門知識が要求されます。そうした企画の要素、例えば立地・商圏・ライフスタイル等の調査研究、商品構成、意匠特性、環境イメージの設定等の設計方針、設計条件等の企画業務を商業施設士は遂行してます。

(2)商業施設に係わる装置及び装飾の設計及び工事監理
商業施設は、消費者と結ぶスペースメディアとして、さまざまの機能特性があります。例えば、商品の陳列展示機能や情報宣伝機能であり、そしてそれらを満たす用件として、業種に適応する什器、装置、レイアウト動線への配慮、色彩、音響などによる環境構成が必要です。商業施設士は、専門知識と技能により、そうした施設内の設計を行い、設計図書通り工事が行われるように監理を遂行いたします。


昨今の事情 警告

こんにちの建築・商業施設等の設計及びデザインについて建築家・デザイナーの自己満足的な個体が多く、これはバブル時代の、なんでも創れの現れで、自然、環境、風土、生活を無視したものでしょうか?
都市、都会のイメージを地方都市に、もってきても外観がキレイだけのものに過ぎないのではないか。
そこに住む環境を基本として設計、デザインしなければと思うこの頃です。
デザインが先行し机上の技術は素晴らしくとも、商店経営や環境設計、ニーズの把握等を診断してこそ経営者、クライアントの気持ちに一歩近づけるのではとかんがえます。昨今の経済状況、環境の激変を自分に置き換え商業施設、店舗を使えなければ本当のタダの個体になります。基本は地元、地元の消費環境です。また、ターゲットの置き方を今に置かず将来のバリアフリー的、高齢者(我々も近づいてますね)をも考えた商業施設をデザイニングしてゆくことが本当の「やさしさ」ではないのでしょうか。我々、商業施設士商店主、クライアント、デベロッパーの使命であり、発展する指針であると考えております。


商施連ニュース
1・商業施設技術団体連合会
環境基本法 総則
NPO宣言
中心市街地における市街地の整備改善
及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律

    「住まいの材料と化学物質」
「住まいの中の化学物質を測ってみると……」

大規模小売店舗法(立地法)
ハートビル法
住宅の品質確保の促進等に関する法律
改正「風適法」の概要
「風俗営業」許可申請手続き

白書資料
高齢社会白書(平成9年度)あらまし

データ
これからのまちつくり フォーラム
高齢者像と社会環境の新たな認識


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